小説『火花』を出版し、第153回芥川龍之介賞を受賞した又吉直樹さん。お笑い芸人が芥川賞を獲得することは史上初であり、数々のメディアに取り上げられ、注目を浴びました。
後に小説『火花』は200万部を超えるベストセラー小説となり、盛大なデビューを飾りました。2015年に出版した小説『火花』の発表から2年後、2作目となる新作『劇場』が新潮社から発売することが決まりました。一体どんな作品なのでしょうか。
いよいよ新作の発売!前作より上回るか?
新潮社から2017年5月11日、新作『劇場』が発売されました。小説『火花』は中編小説であることに対し、新作『劇場』は長編小説になります。
また、長編小説『劇場』は又吉直樹さんが手掛ける小説の中では、自身初の恋愛小説という部類に入ります。実は小説『火花』が世間に公開される以前に、執筆していた作品です。
いったん中断しましたが、小説『火花』を出版した後、執筆を再開したため、「作家としての原点」といっても過言ではないと思います。小説『火花』以上に期待が膨らむのも頷けるでしょうか。
華やかなデビューを果たした後の作品は、2作目も続けてヒットすることはかなり難しいですが、前作以上の作品として、十分にあり得ると思います。読者を楽しませてくれる仕上がりであることも期待しても良いかもしれません。
新作『劇場』その中身とは?
長編小説『劇場』は又吉直樹さん自身初の恋愛小説であり、内容が気になる方も多いのではないでしょうか。小説『火花』を読み、面白いと感じた方にとって2作目の作品を待ち望んでいたことでしょう。
気になる『劇場』の内容は、本作品の主人公である売れない劇作家・永田と女優を目指して上京した大学生・沙希が運命的な出会いをし、恋人同士になっていくのですが、その関係で生じる「夢に向かって進んでいく目標」と「上手くいかない現実」の狭間を描いた青春恋愛小説となっています。
若者の心の葛藤が読みどころ満載ともいえ、主人公と大学生・沙希の周囲の人間関係が現実味があって引き込まれてしまう内容です。現在の若い世代にもオススメできる作品だと思います。気になった方は、ぜひ手に取って読んでみると良いでしょう。
まとめ
小説『火花』の出版から2年後、待望の新作となった長編小説『劇場』。又吉直樹さんが小説『火花』が公開される前に手掛けていたと語り、読者は心待ちしていたことでしょう。
自身初の恋愛小説という新境地へとスタートがどんな結果になるかは分かりません。内容だけでなく、又吉直樹さんが執筆する文章表現力を読み進めていくのも楽しみの1つと言えるでしょう。
芥川賞作家・又吉直樹さんがこの作品を通して、世間はどんな反応を示すのか、これからの展開が楽しみです!
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